皆さんは「帯状疱疹(たいじょうほうしん)」という言葉をご存知でしょうか。
私は自分がかかった時にはじめて知りました。早期治療で治る病気なのですが、重症化すると神経痛が残ってしまう可能性もある、やっかいな病気です。
私が早くに病院に行って早期治療で1週間程で治ったのは、同僚に「それ、帯状疱疹ちゃう?」と言われ、ネットで調べた結果。
「早く病院行かないとヤバそう」と思ったからです。
私のケースしか伝えることはできませんが、特に病院に行くのが嫌いな人に知ってもらいたいです。なぜなら私も病院が苦手で、同僚に言われなければ「そのうち治るっしょ!」「様子見よう」と、ほったらかしにして、もしかすると重症化していたかもしれないからです。
「こういう病気がある」ということだけ知っていれば、自分や家族がかかった時にすぐに行動できますし、帯状疱疹は誰でもかかる可能性がある病気なので、私の場合の初期症状や発症した時の症状、どんな治療をしたのかなどを詳しくお話したいと思います。
目次
帯状疱疹
初期症状
私の場合は、背中でした。
背中の右側がピリピリしました。
表現が難しいですが、皮膚がチクチク、ピリピリ、といった感じで、痛みでは無く違和感。仕事をしてたり自転車に乗ってたり、何かしてる時には、ほとんど感じないくらいでした。
「かぶれたっぽいなぁ」くらいで、あんまり気にしませんでした。
そして少しずつ、ピリピリを感じる時間が長くなり、少し痛くなってきてヒリヒリした感じにもなってきました。服が当たると痛いので服をひっぱって当たらないようにもしていました。
違和感を感じはじめてから3日目。旦那に「背中何かなってない?」と見てもらったのですが、「別になんもなってないで」との返答。
かぶれてるんじゃないのか・・・・・・。
皮膚じゃないってことは内臓? 場所的に肝臓? と心配になりネットで調べてみると、肝臓が悪いと顔色が黄色っぽくなるみたいなので、肝臓じゃなさそうという結論に安心し様子を見ることに。
そして次の日。
症状
右側の脇の下〜右の背中辺りに赤い物体が!
左の茶色は恥ずかしながら「できもの」なので関係ないです(笑)
皮膚が赤くなり小さな水ぶくれが出ました。
写真を撮ってないのですが、ここ以外に、おヘソの右側にも症状が出ていました。
ピリピリの正体はコレかぁ〜と思いつつも出勤。
同僚に話すと「それ、帯状疱疹ちゃう? 早く病院行ったほうがいいで」と言われ、ネットで調べて写真を見たり症状を調べると「ほんまや、帯状疱疹っぽいな。しかも早く病院いかなヤバそう」ということで病院へ。
皮膚科へ
何科へ行けばいいのか分からなかったので、私は総合病院へ行きました。受付で症状を伝えると皮膚科へ案内されました。病院って待ち時間めっちゃ長いですよね。私が病院苦手な理由の1つです。
90分待ちと言われたので、本を買って来て時間を潰しました。
先生に水ぶくれの個所を見せると
「帯状疱疹やね」
と、すぐに判断されました。そして帯状疱疹についての説明をして頂きました。
処方する薬が腎臓に負担がかかる薬なので血液検査をしましょうということで、久々に血を抜いてもらいました。血管が出にくいみたいで、ちょっと時間がかかりましたが血液検査は問題なし。
お薬
処方されたお薬は3つ。
- バルトレックス錠500
- カロナール錠500
- アズノール軟膏
飲み薬は7日分貰いました。
飲み薬は結構大きくて2錠ずつ飲まないといけないので結構大変でしたね。
バルトレックス錠500
【効能効果】
ウイルスの繁殖を抑え、症状を改善させる薬
【注意事項】
かまずに飲み込んでください。意識障害などを起こすことがありますので、自動車の運転など危険をともなう機械の操作は避けて下さい。
【副作用】
服用中、発熱、咳、息苦しさなどの症状が現れたときは、医師または薬剤師にご相談下さい。服役中、昏睡、気を失う、とり乱す、けいれんなどの症状が現れたときは、医師または薬剤師にご相談下さい。
カロナール錠500
【効能効果】
熱を下げたり、痛みをやわらげたりする薬です。
【注意事項】
指定された用法用量を守って服用してください。
【副作用】
服用中、発熱、のどが痛い、全身倦怠感などの症状が現れたときは、医師または薬剤師にご相談下さい。
アズノール軟膏
【効能効果】
皮膚の炎症をおさえる塗り薬です。
【注意事項】
光を避けて保存してください。
軟膏は、お風呂に入った後に塗ってガーゼを貼るように言われました。
今、お薬手帳に貼った「お薬の説明書」を見ながら書いているのですが、薬が入った袋にも飲むタイミングとか個数とかが書いてあるので、当時は「お薬の説明書」読んでなかったんですよね。
薬飲んでる時に「カロナール」の副作用に書いてある「のどが痛い」は出ていたのに、読んでないから副作用だとは思わず、風邪ひいたんだな〜。そりゃ病院に風邪の人もいてるしなぁ。うつったんだなぁ〜。と思っていたのですが、副作用だった可能性もありますね。
治るまで
お薬を貰って皮膚の水ぶくれは、これ以上広がりませんでした。
見た感じそんなに大したこと無さそうに思うでしょ? でも結構痛いんですよね。
痛み止めも貰って飲んでいたので、飲んでなかったらもっと痛かったかもしれないです。
お薬は7日分貰いましたが、最後の方はもう痛くなかったのでで飲むのを忘れそうでしたが、全部飲むように言われていたので全部飲みました。
1週間後はカサブタになって少し痒かったですが、再度先生に診てもらって、もう大丈夫と言われて安心しました。
カサブタと赤みは、最初に水ぶくれが出てから2週間位で何も無かったように綺麗に消えました。
料金
私の場合は1回目は1万円位でした(お薬代も込みで)。
保健書持ってたら70%オフじゃないの? と高くてビックリしましたが、ちゃんと3割負担でした。
5000円分くらいは初診料で、紹介無しでいきなり総合病院に行くと、それくらいになると母から教えてもらいました。「かかりつけのお医者さんを作っといた方がええで」というアドバイスも。
帯状疱疹(たいじょうほうしん)
帯状疱疹とは?
帯状疱疹という病気は、水ぼうそうと深い関係があります。
水ぼうそう
水ぼうそうは、初めて「水痘・帯状疱疹ウイルス(ヘルペスウイルスの一種)」に感染すると発症します。症状は発熱・全身に小さな水ぶくれが出て、たいていは1週間ほどで治ります。
帯状疱疹
水ぼうそうが治った後もウイルスは体の中の三叉神経・胸神経・腰神経などの神経節に潜伏し、元気な時は免疫力により抑えられていますが、過労・ストレス・寝不足・加齢などで免疫力が下がった時に再活動を始め、知覚神経を伝わって皮膚の表皮細胞に感染し、帯状疱疹になります。
帯状疱疹は、水ぼうそうにかかった事がある人にはうつりませんが、水ぼうそうにかかった事が無い人には水ぼうそうとしてうつる可能性があります。
症状が出る場所
帯状疱疹は体の片側だけに症状がでるのですが、人間の体は脊柱を中心に、左右対称にたくさん神経節が伸びていて、そのいずれかひとつの神経が支配する領域だけに発症するので、基本的には片側だけに症状がでます。まれに両方にでる場合もあります。
私の場合は、胸神経の右側に症状が出ました。
水痘・帯状疱疹ウイルスは、ほぼ全身の神経節に潜伏するので、顔・首・お腹・背中・下肢などの神経節どの場所でも発症する可能性があります。一番多いのは胸神経の領域(体幹のあたり)で、次に多いのが三叉神経(顔)になります。
痛み
皮膚に疱疹が出る前から増殖したウイルスによって神経を傷つけられ、疱疹が出ていなくても痛み(ピリピリ・違和感・刺すような痛み)を感じます。しかし、急に疱疹が出る方や、疱疹が出る2週間以上前から痛みを感じる方もいるそうです。私の場合は痛み(違和感)を感じてから3日〜4日で疱疹がでました。一般的には痛みが出てから数日〜7日程度で疱疹がでることが多いそうです。
皮膚に疱疹が現れると、眠れないほど痛いという方もいて、軽度の発熱や頭痛、リンパ節の腫れを伴なう場合もあります。
私の場合は、症状が皮膚に現れてからすぐに薬を飲んだので広がりは少なかったですが、それでも結構痛かったですね。
抗ウイルス薬
抗ウイルス薬は、水痘・帯状疱疹ウイルスを殺す薬ではありません。体内で増殖を抑えてくれる薬なので、時間が経ってウイルスが増殖した後に飲んでも効果はありません。
最初の水疱が出来てから72時間以内に飲み始めれば効果があると言われています。
先生に処方する薬が腎臓に負担があるので血液検査で大丈夫か調べてもらったのですが、抗ウイルス薬の副作用で「アクシロビル脳症」というものがあり、腎機能が低下している人は、こまめに腎機能をチェックしながら治療をするそうです。
帯状疱疹後神経痛
私がすぐに病院へ行ったのは、帯状疱疹後神経痛を知ったからです。
通常1〜3週間ほどでよくなる帯状疱疹ですが、皮膚の症状が治った後も痛みが残る場合があります。数ヶ月で痛みがなくなる方もいますが、3〜10年近くも痛みに悩まされている方もいるそうです。
特に高齢の方や、糖尿病を患っている方は神経が破壊されやすいので帯状疱疹後神経痛が残りやすかったり、痛みが強かった方、皮膚の症状がひどかった方も帯状疱疹後神経痛を発症しやすいそうです。
痛みが強かったり重症化してしまうのは、ウイルスが活発に活動することで起こる為、痛みを取り除くことと早期治療がとても大切になってきます。
他にも、帯状疱疹の出た場所によっては合併症や後遺症なども残ってしまう場合があるので、早期発見、早期治療が大事です。
日傘ねこの感想
今思い出すと、帯状疱疹にかかった理由は寝不足だったと思います。かかったのが11月頃で季節の変わり目も免疫力が低下するそうなので、寝不足+季節の変わり目かな。
病院は待ち時間が長かったのと、総合病院のシステムが難しくてウロウロしたのを覚えています(笑)
病院は今でも苦手ですが、皮膚に水疱が出来てすぐに行って良かったと思います。抗ウイルス薬を飲まずにウイルスが増えていたら、きっと疱疹も広がっていたと思いますし、神経痛が残ってしまった可能性もあります。
疱疹が出来て3日以内に抗ウイルス薬を飲まないと効果が無いってことなので、とにかく早くに皮膚科へ行くことが大事ですね。
帯状疱疹にかからないように、普段から規則正しい生活を心がけ、免疫力を下げないようにすることも大切だと心から思いました。
私がかかった帯状疱疹のお話を書きましたが、参考になれば幸いです。